ランタンの燃料の入れ方や抜き取り方は?
誰でもできる簡単な方法やあふれない方法はあるの?
灯油、ホワイトガソリンなど燃料の種類は?どんな燃料が市販されてる?
と考えている方に♩
ここではランタンに
燃料を入れる器具や燃料を抜き取る器具
人気ランタンの燃料の種類
簡単で失敗しないあふれない方法
などをメインにご紹介したいと思います
特に給油時(漏れ、あふれにくい)の失敗をなくすため便利な器具の使い方や道具の種類をお伝えできたらなと思います
ご紹介する前にランタンによって燃料が違うので分かりやすくまとめてみました
ランタンごとの燃料種類は?
燃料を入れて使うランタンは、たくさんの種類があります。
代表的なものを挙げていきます
灯油やパラフィンオイルを使用するランタン
フュアーハンドランタン
DIETZ ハリケーンランタン デイズ
ペトロマックスHK500(スターケロシン推奨)
Vapalux M320 ヴェイパラックス
ホワイトガソリン を使用するランタン
代表的なものは
コールマンランタンです(一部レギュラーガソリンを併用できるコールマンのランタンもあります)
現行品を紹介します↓
コールマン ホワイトガソリンランタン
ランタンの他にも
コールマンツーバーナー413H
昔からある作り。基本的に単純なつくりなので分かりやすいし修理パーツもあるので安心です
コールマン ツーバーナー 413H 120周年記念モデル
コールマン シングルバーナー508A
こちらももホワイトガソリン仕様です。
レギュラーガソリンやホワイトガソリンは、危険物第四類第一石油類に属していて、引火点が−40℃と低いため自然の環境下で火を近づければ寒かろうが暑かろうが火が着きます。さらに揮発性が高いため消防法で認められた認定マークの付いた金属製の容器でしか保存が許されていません。
なので、灯油用のポリ缶の様なプラスチック系の容器にガソリンを入れてしまうと容器は侵され、変形や漏れる恐れがあります。揮発しやすいのでキャップが圧に耐えられないで外れる場合もあり可燃性ガスが漏れ出す危険があります
1番危険なのはポリ容器とガソリンでは相性が悪く静電気が溜まりやすん蓋を開けた瞬間に放電しガソリンの蒸気に引火という危険性もあるので注意が必要な燃料の一つです
ホワイトガソリン、レギュラーガソリン併用ランタンバーナー
SOTOのMUKAストーブ
これ1台あればアウトドアでは大活躍
軽いしコンパクト。ファミリーキャンプ、ソロキャンプでもどんなシュチュエーションでも頑張ってくれそうです♪
ホワイトガソリン、レギュラーガソリン、灯油併用バーナー
MSRのドラゴンフライ
驚異の燃料3種類に対応しています。
3種の燃料に対応しているのは凄く便利
単価が安い燃料を選んで使えば節約にもなりますよね
なによりも防災用品としても活躍しますよね。
ランタンに使用する燃料の特徴
筆者が主に使っている燃料は、灯油、スターパラフィンオイル、スターケロシンホワイトガソリンです。
分かりやすく簡潔に説明します。
灯油について
・灯油 (引火点40〜60℃、発火点255℃。布などに染み込んだ状態では引火しやすくなります。)
こぼすとホワイトガソリンのように揮発性が高くないので、なかなか乾かない
拭きとっても灯油独特のニオイがしばらく残ります
万が一、車のシート等にこぼした場合、数日臭います
単価が1番安いので、使える機種ならガンガン使えばお得ですよね。年間数え切れない回数行く方はトータルすると全く違うのでだいぶ節約になりますよね
車のシートにこぼしたことあったね
車は振動もあったり、熱膨張もあるから
開いてると漏れることもあるんだ。
危険物は注意しないとね。
スターパラフィンオイル(引火点:95℃以上)
フェアハンドランタンに最適です。ススも出ません。
これススがでなくていいんだよ~
ススや臭いが気にならないなら買ってみてもいいかも
燃焼中にすすがほとんど出ない
粘性がありじっくりねんしょうするので燃焼効率がアップ
燃焼中に臭いが出ない綺麗に精製された日本製です。
高純度石油系燃料
●引火点:95℃以上
●第3石油類・危険等級Ⅲ
●日本製
ロウソクのような匂いが軽くしますパラフィンは手についてもあまり気になりません。
引火点が95℃以上と他の液体燃料に比べて高く、揮発性も低いので安心して使える。
ススや臭いがほとんど出ないのでランタンをきれいに保ちます。掃除が楽です。
火力(明るさ)は灯油よりも落ちるようです。
スターケロシン1ℓ
ペトロマックスHK500に推奨されています。ススもでません。
引火点が40℃以上で揮発しにくい。
・ホワイトガソリンに比べ引火点が高く取扱いが安全です。
・燃焼性に優れ強い火力を発揮します。
●内容物:白灯油
●引火点:40℃以上
●第2石油類・危険等級Ⅲ
●日本製
コールマンホワイトガソリン1ℓ缶、4ℓ缶
(引火点-50℃以下、発火点200~410(℃)エネオス石油安全シートより)
揮発性が高いのですぐ揮発して乾くのでニオイも残りにくい。
ホワイトガソリンは大きな缶で購入すると単価が安く、小さな缶でキャンプに持っていくと持ち運びやすくすごく楽です。
ヒロバ・ゼロ PURE WHITEホワイトガソリン
2缶セットで超お得ですよ♪
自動車などに使われるような無鉛ガソリン(引火点はー40℃以下。発火点300℃)とは別物ですのでランタンで使用しないでください(一部のコールマンランタンで 無鉛ガソリン 使用可能です)
ー40℃ に引火点ということは、自然環境下ではいつでも火源を近づければ着火するということです。こぼしたガソリンの周囲には可燃性蒸気が漂っているので、ガソリンから少し離れていても火を点けると着火する危険性がありますので特に注意が必要です。
気軽に使ってるけどホワイトガソリンって危ないんだね
引火点が低いから、すぐ着火しちゃうよ。
使うときは慎重に
ランタン 燃料タンクの特徴
ランタンの燃料を入れる際、あふれた経験はないですか?
タンクの給油口は物によって様々です。
基本的に入口が狭く(200Aは内径1.4cm外径2cm)、タンクが透明ではないので給油中どこまで入っているか分からないです。
量が少なすぎるとすぐに無くなるし・・・
逆に多く入れようとするとあふれてしまうということがあります。
ランタンを買っても特に詳しい燃料の入れ方や抜き方が説明書に記載されている訳ではありません。
専用品ではなくても、安い物で代用も可能です。
自分で良い方法を探すのも楽しみの一つだと思いますが・・・
燃料をあふれさせない方法
ランタンに燃料を入れるのも楽しい作業の一つですが、こぼしたら勿体ないし楽しみが半減してしまいます。
何十年もランタンを使用しているベテランキャンパーなら感で適量に給油できるかも知れません。
筆者はまだまだ経験が浅いです。もう少し、もう少し入れられると思っているとたまにあふれてしまいます。
燃料をできるだけあふれさせないようにするには、適量になると止まってくれる器具を使用すればあふれません。
初めての人は給油をする際、らっぱのような形の漏斗(ファネル)をイメージするのではないでしょうか?らっぱのような形で、細い先を瓶などの口に差し込み、上から液体を流し入れる用具のことです。
しかしこのような形の一般な漏斗ではホヤガラスなどのタンク上部が邪魔をして先端が給油口に入ってくれません。
ランタン専用であれば形が縦長にできていてスマートなので給油口にすっきり入ってくれます。
ただランタン専用でも、すごく小さいファネルなどは、ホワイトガソリン缶から給油するのは慣れていないとあふれることが多いです。
特に燃料を入れるのに便利な器具を紹介します。
ランタンに燃料を入れる器具や使い方について
①コールマン ガソリンフィラー II
これはコールマンのホワイトガソリン缶に取り付けて使うタイプのものになります。
逆さまにしてもノズルを奥まで刺し込まないと出ない仕様になっています。
満タン時に自動でストップします。
引き抜く際に少し漏れる場合がありますのでゆっくり作業しましょう。
※評判が悪い記事も見かけますが、問題ないです。Oリング(ゴムパッキン)がズレたり古くなると漏れることがあります。
使い方
① コールマンのホワイトガソリン缶 にガソリンフィラーⅡを燃料が漏れない程度にしっかりと取り付ける。
②先端部のみを回し、入れやすいように角度調節する。
③缶を持ち上げガソリンフィラーⅡを給油口に差し込む。
④押し込みながら給油、満タンになると自動的に止まります。(フィラーⅡの先端に液面がくると止まるようになっている)
⑤ゆっくりとガソリンフィラーⅡを引き抜く。
※このガソリンフィラーⅡは適量を自動で入れることができます。適量とはタンクの8割と言われています。空気の入る分のスペースがないと圧力をタンク内にかけられません。
②コールマン フューエルファネル
使い方
①タンクの給油口に隙間ができないようにしっかり挿入する(ファネルの上部は水平)
②ゆっくりと燃料を入れていきます
③コールマンホワイトガソリン缶の口は上側にしてファネルに向かって注ぎ入れます。口が下向きだと空気と一緒に燃料が出てくるのでゴボッと吹き出すようになってしまいます)
④ファンネル内部のL型のチューブの高さまで燃料がきたら、ファンネルの先端まで燃料が来たサインなので給油をやめましょう
⑤ファンネルをゆっくり引き抜くとファンネルの内部に残った燃料がタンク内に入っていきます。
常に黒いチューブより上にくるような注ぎ方はしないでゆっくりと注ぎましょう。
※このフューエルファネルは適量を自動で入れることができます。適量とはタンクの8割と言われています。空気の入る分のスペースがないと圧力をタンク内にかけられません。
漏斗とろ過の両機能を兼ね備えていますのでガソリンストーブ、ランタンをお持ちの方はあると便利ですよ。
使用後に燃料缶やボトルに燃料を戻すときにも使用できるので便利です。タンク内の錆や不純物も取り除いてくれます。フィルターで濾されますのでこれを使えば安心です。
原理につて
先端を見ると二つの穴があります。大きい穴は燃料が落ちていく穴、小さい穴は空気穴です。
黒いL型チューブの穴がファネルの先端までつながっています。これが空気穴です。
燃料が入るとにより逃げ場がなくなった空気がその小さな空気穴から抜けていく仕組みです。
タンク内に燃料がどんどん入ってきて、その小さな空気穴が塞がると空気の逃げ場がなくり燃料が入らなくなる仕組みです。
入らなくなるとカップ内に燃料が残ります。残った燃料をタンク内に入れるため、しかっり差し込んだ先端をゆっくり回しながらゆるめ、ゆっくり引き抜くと少しずつタンク内に入っていきます。
ランタンから燃料を抜く器具や使い方について
①コールマン 残ガソリン抜き取りポンプ
商品詳細
- 本体サイズ:約33×7×6cm
- 重量:約25g
- 材質:耐油ホース・ゴムキャップ・ステンレスウエイトジョイント
これは便利です。
タンク内の余ったガソリンを抜き取るためのポンプです(コールマンランタン専用になります。)
使用方法
ランタンの給油口にゴムキャップを接続し、反対側先端をホワイトガソリン缶やボトルに差し込む。
ポンピングの力をそのまま利用して、余ったガソリンを ホワイト ガソリン缶に戻せます。
タンク内部圧力により燃料が押しだされます。
ゴムキャップは口径が少し違うものでも柔軟なのである程度対応できます。コールマン、ペトロマックスHK500どちらも問題なく使用できます。
燃料バルブがあるランタンなら、バルブを閉の状態にすれば燃料は出てきません。マントルの破損に注意しながらランタンを逆さにして燃料を戻すことが可能です。少し慣れが必要かもしれません。
②三宅化学 トーヨー スポイト
上記①の方法で完全に抜き取りできません。
底に残った吸い切れなかった燃料をスポイトで吸い取りましょう。
ハリケーンランタンなどタンク容量が少ない場合は、このスポイトで何回か吸えば吸い取ることができます。
ハリケーンランタンは、バルブがないので逆さにすると燃料が漏れます。
残ガソリン抜き取りポンプで吸い上げることもできません。
このような先の曲がる細いタイプのスポイトがハリケーンランタンでは燃料抜き取りに大活躍します。
トーヨースポイトは途中に出っ張りがあるので 給油口の対角線上の底までは届きません。中央底には届きます。給油口真下で吸い取るしかありません。
途中に出っ張りがないスポイトは 給油口の対角線上の底までは届きます。しっかり吸えます。
ペトロマックスHK500のタンクは大きく背が高いのでトーヨースポイトでは中央の出っ張りが邪魔をして先端が底に着きません。代わりに出っ張りがない灯油スポイトを使用、これなら対角線上の底に届くのでしっかり吸えます。
トーヨースポイトはハリケーンランタンの場合はタンクが小さいので対角線上の底に届きますのでしっかり吸えます。
※最近、100均(ダイソー、セリア)で似たような上記スポイトと似たスポイトが販売されていました。
確認してみてくださいね♪
灯油スポイトのまとめ
トーヨースポイトは中央に出っ張りがあるので途中までしか先端が入りません。
通常のタンクの大きさならタンク中央底までなら届きます、ハリケーンランタンなら使いやすいです。
大きいタンクのランタンは、底に届かないものもあります。
スポイトを購入する際は、先端が細くて柔軟で対角線上の底まで入るスポイトを探しましょう。
上記写真の灯油スポイト参照してください。
このスポイトたち安いのに大活躍だね
ランタンの燃料 入れっぱなしでも大丈夫?
レギュラーガソリンは劣化しやすく長期保存しているだけで劣化が進みます。長期保存して大きな温度変化がある環境に置いておくと、変色して匂いがキツくなりドロドロになってしまいます。ランタンのタンク内に少量のガソリンなら尚更劣化が進みます。腐ったガソリンは独特の臭い匂いなのですぐわかります。
以前父が使っていた灯油ランタンが物置から出てきました。10年以上長期保存していたものです。
タンク内を調べると透明なはずの灯油がリンゴジュースのような薄黄色になっていて酸っぱい臭いがしました。
古いランタンなどは、内部の錆、不純物により不純灯油になっている場合がありますのですべて抜き取りパーツクリーナーやキャブレタークリーナーなどで一度洗浄すると良いでしょう。
分解できる方は分解してメンテしましょう。
不純灯油は点火不良や不完全燃焼を引き起こす原因です。タールも多くパーツに付着します。
一方ホワイトガソリンは レギュラーガソリンより不純物が少ないため、劣化しにくいと言われていて、日の当たらない冷暗所で温度変化の少ない環境に保管すれば品質はほとんど落ちません。
ホワイトガソリンはきちんと管理すれば10年もつという雑誌の記事を読んだことがあります。いかに置かれた環境が大事か分かりますね。
来年またキャンプで使うからそのままという場合も多いと思いますが、温度変化の少ないところで保管しましょう。タンクの圧を抜き、バルブや燃料キャップは確実に締めましょう。たまに庭先でも使ってあげましょう。
ランタン燃料の入れ方、抜き取り方 まとめ
これを参考にして頂いて上手に給油したり、戻したりすることができましたか?この記事を見ていただいて基本の扱い方は分かったはずです。
キャンプを始めたばかりのころ筆者はランタンを買って喜んでいるばかりで、細かいことは気にしていませんでした。
とりあえず何かで入れればいいだろう、残ったタンク内の燃料はそのままにしていました。
ランタンを買ったということは一生もの商品を買ったのです。
シーズンオフにはメンテナンスをして、部品をしっかり管理していけば点灯しないということはなくなります。
みなさんもメンテナンスを怠らずランタンを大切にしてくださいね。
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